埋蔵電力量
最近、埋蔵電力の事について、よく耳にします。各企業が所有する自家発電について、国会で議論されたことから、公に知られるようになりました。私も新聞やメディア等で見聞きしたのですが、当初埋蔵電力は国内にある原子力発電所の発電量を上回る電力が埋蔵されている!との情報がアリ、そんなに電力が余っているのなら、原子力発電所も稼働しなくて良いし、節電も必要ない・・・?との風潮になりかけました。
ところが情報が入るにつれ、雲行きが怪しくなりました。結局ふたを開けてみれば、確かに各企業等の自家発電は国内に約3,177ケ所、総発電量5,383万kWアリ、充分な発電量があるようですが、既に総発電量の4割は電力不足の電力会社へ売買されているようで、残りの約3,200万kWは、各企業(電車、自動車、家電品、飲料品)独自の節電対策のために使用されているとの事です。また、この自家発電は、9割が火力発電らしく、各企業に燃料調達によるコストが重くのしかかっている!のが現実のようです。結局、電力不足を補うには難しい!という結論です。
これからの日本の近未来を支えていくためには、理想や夢物語を語っていては、ドンドン世界から遅れていき、ましてや国民全体に不利益をあたえてしまうのではないでしょうか!当面は既存する原子力発電所の稼働は避けては通れないのが現実なのです!
これらを踏まえ、国、原子力関連委員、保安院、電力会社等が一体となって、原子力発電所の安全性に対する対策をし、各原発立地地域の方々に説明し、理解をしていただき、一刻も早い日本国内の電力正常化を望むばかりです。