再稼働
東日本大震災から1年が経とうとしています。依然福島第一原子力発電所では安定した冷温停止状態を維持するために、日々、作業員の方々が働いておられます。危険と隣り合わせでの作業に頭が下がります。現在全国で稼働している原子力発電所は、一つ一つ定期点検に入り、通常であれば点検が終わり次第稼働させていくのでしょうが、安全性への不安から再稼働ができない状況です。前から言われていたことですが、このまま再稼働が無ければ、遅くとも5月には、日本の原子力発電所全てが止まってしまうそうです。常々言っていることですが、本当にそれで日本全国の電力需要を賄うことができるのでしょうか?枝野経済産業大臣も発言されていたようですが、「今年の夏の電力需給状況は、非常に厳しい。このまま原子力発電所を稼働させなければ、今まで以上の節電と、火力発電所に掛かる燃料費の負担増により、電力料金の値上げも、5~15%を考えなくてはならない。国民生活や経済活動のことを考え、悪影響がないようにするには、再稼働が避けられない状況」との発言がありました。私が個人的に思うことですが、大臣のこういった発言は、現実味を感じるのですが、一方、発言するばかりで、原子力発電所の安全性に対する説明が少なすぎるのではないか!と思います。そう単純な考え方はできないかも知れませんが、なぜ福島第一では事故が起こり、福島第二では大丈夫だったのか!(第二も震災直後は電力の遮断で危機的状況下であったようですが…..)また女川はなぜ大丈夫だったのか!これらを分析して考慮したうえで、そのことに対する対処を個々の原子力発電所に行い、国家レベルでの安全保障を国民に担保すべきではないでしょうか!このままでは、国益どころか、最終的には、私たち国民の日々の生活にまで悪影響を及ぼしかねません。国は福島第一原子力発電所の事故を早期に検証していただき、安全性を確保したうえで、立地自治体に説明して納得を得たうえで、既存の原子力発電所を直ちに再稼働させ、日本経済、また安定した国民の生活を維持していただきたいと思います。