安全神話
東日本大震災における福島第一原子力発電所の事故に伴い、「原子力発電に対する安全神話が崩壊した!」と、マスメディアがよく報道しています。
私自身、本当に原子力発電に対する安全神話なるものが現実に存在したのだろうか?と、疑問に思っています。原子力発電所が100%リスクのない安全なものであれば、国はなぜ、多額の予算を使用して原子力災害時の拠点となるオフサイトセンターを設置するのでしょうか?リスクがゼロならば、立地自治体はなぜ、地域防災計画をたてて毎年のように避難訓練をするのか?などなど・・・
私は、この世の中に100%安全なものは無い!と思っています。今回の福島第一での事故においても天災なのか?それとも人災なのか?もし人災であるならば、防げた可能性もあるのではないか!私が聞いた中では、福島第一の事故は100万分の1の可能性の中で起こった事故だ!とある専門家の方が言っていました。現在のリスク社会において100万分の1のリスクを気にして生活をしている人間が何人存在しているでしょう。まずいないのではないか!と私は思います。人間は失敗をして、そこでの教訓を今の社会生活に反映してきたはずです。今回の事故が100万分の1であるならば、200万さらに1000万分の1のリスクへと抑制していくことができるのが人間です。失敗したから止めてしまう!というのは簡単です。しかしそれでは、発展(未来)はナイのではないでしょうか!今回の広範囲における放射線被害において、一つひとつ反省しながら、より良い選択をしていかなければならないと私は思います。