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知識を得て、放射線を正しく怖がる

原子力発電所の再稼働やガレキ処理、除染、汚染廃棄物の一時貯蔵場所の確保など、福島の事故に伴う問題は、まだまだ解決の行方が不透明なままです。中でも、ガレキ処理や汚染廃棄物の一時貯蔵場所の確保に関する問題が復興の妨げになっているようで、復興をスピーディーに行うためには、一番にこの問題を解決する必要があります。
しかし、残念ながら、放射線の正しい知識が乏しく、一部の科学者やマスコミが根拠のない微量の放射線の危険を唱えることにより、なかなか前に進んでいないのが現状です。決して違うとは思いますが、わざと世論の不安をあおっているようにも見えてしまいます。
今必要なことは、個人的な見解を述べることではなく、全世界の放射線に対する研究や情報収集、また評価されたデータに基づき、科学的根拠を中心とした安全か否かを正しく社会に伝えるベキではないでしょうか!ただ、今となっては、どんな正しいデータを出したとしても、「そんなものは信用できない!」と言う人も少なからずいるでしょう。しかし、事実に基づいたことを丁寧に説明することにより、大多数の方々には、信用してもらえるのではないでしょうか。
以前、会報の「上関未来通信」に、上関町内で測定した放射線量が記載されていました。上関町は福島の事故の影響はナイ中で、0.028~0.060μシーベルト/hの数値が検出されていました。何もなくても放射線は地球上のどこにでも微量ながら存在しています。これから必要なことは、放射線の専門家の方々やマスコミが、正しいデータを示し国民が放射線を正しく怖がるようにしていかなければならないと私は思います。

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