無責任
大飯原子力発電所の再稼働がようやく近隣府県の(条件付ではありますが…)了解を経て、現実味をおびてきています。まだまだ完璧な状態ではナイようですが、大飯再稼働のリスクより、再稼働しなかった場合の関西広域経済のリスクのほうが、より高いと考えた末の各首長の決断と聞いています。
やはり、現実を見なければ将来はありません。しかしながら、いまだに電力需給に関することをテーブルの上で数値を並べ、「上手にやれば足りる!足りている!」と言っている常識外れの方がいるようです。最近もテレビに出演しているのを拝見させていただきましたが、彼のコメントをよくよく聞いてみると、無責任極まりない発言が多く聞かれました。「このまま関電管内の原発が再稼働しなければ、関電は倒産します。国が燃料調達(LNGなど)を補償するベキ!」とか、「関電以外から(中国電力、中部電力など)融通してもらえれば電力は足りる!」とか、本当に無責任な発言でした。国が燃料費を補償するのなら、国民の税金から補償をすることになる訳で、どこからその財源を捻出するのでしょう?また、ほかの電力会社から融通してもらえたら足りるという点においては、関電管内で電力が賄えないから融通してもらう訳で、結局足りていないということを言っているのです。訳が分かりません。
結局こういった方は、何を言っても、自分たちが責任を負う訳ではないので、好き勝手に自論を唱え、世論を惑わし、最終的には国や電力会社に責任を押し付け、自分たちの「利」がなくなった瞬間に、フェードアウトしていくシナリオなのです。え~加減、国民一人ひとり、このたびの日本における電力不足に関しては、現実を見て、正しく節電をし、乗り越えていかなければならないと思います。