埋め立て
米軍普天間基地移設に伴う沖縄県辺野古沖の埋め立てをめぐり,地元漁協の役員会において,「埋め立てを同意した」との報道がありました。民主党政権下では全くと言ってよいほど進展しなかった普天間基地移設問題。前面解決までにはまだまだ道のりはあるとは思いますが,自民党政権となって以降,大きく流れが変わりつつあるようです。
今回同意された漁業者をはじめ,地元の皆さんの中には,地域の活性化のために,米軍基地の移設を受け入れ,国からの交付金等を最大限活用したインフラ整備や雇用拡大による若者の定住対策などに,つなげるべきと考える方が少なからずいる!私にはそのような気がしてなりません。
これらの状況を考えると,上関原子力発電所の建設に関する上関町の現状とも酷似しているように思えるのは私ダケでしょうか!きっと,「このままでは地域が衰退してしまう」という不安の中,地域の将来や自分たちの生活なども十分考え抜いたうえでの決断であったように思えて仕方ありません。
また,基地問題も原子力の問題も,マスコミ報道と地元住民の考えとが,懸け離れているところも,酷似しているように思います。
マスコミの方たちにお願いがあります。ニュースとして取り上げるのであれば,もう少し,地元の実態をありのままに報道していただきたいのです。あまりにも自然保護にばかり目をやり,過剰に報道しているように思えるのです。自然が大切なことは,皆,十二分に承知しています。ただ,自然保護を優先するあまり,人間の生活を極端に制限してしまうのは,本末転倒ではないでしょうか。
本当の地元の苦しさや,難しい現状をありのままに報道していただきたいです。