ピントはずれ
4月5日の国会予算委員会,エネルギー関係の質疑において,上関原子力発電所建設計画に関することを,民主党細野衆議院議員が質問をしておられました。公有水面埋め立て免許更新に対する保留の件や,建設を反対する祝島島民と話をしたことなどを挙げて,上関原子力発電所建設の白紙撤回をしたらどうか,というような内容でした。安倍総理はキッチリとした応対をしておられましたが,なんだか,ピントはずれな質疑だなあ~と感じました。
いつも申し上げているとおり,上関町は祝島ダケの町ではありません。長島,室津,八島,祝島から成る上関町なのです。
反対する方たちが「祝島のお年寄りたちが一生懸命反対しているのに,何故建設計画を止めないのか!」とよくおっしゃいます。しかしながら大多数の上関町のお年寄りたちは,建設を推進しています。そのことについては,全くと言ってよいほど触れていないのは何故なのでしょうか。小数意見に耳を傾けることも時には必要でしょうが,多数の民意を無視していいはずはありません。そんなことはないとは思いますが,万一,ヒーロー気取りで取り上げているとしたらゆゆしきことです。
今回の細野議員の質疑においても同じことが言えるように感じます。細野議員は推進をする上関町民と話をしたことがあるのでしょうか。国会という正式な場での質疑を行うに際して,一部の人間の意見だけを取り上げて,あたかもその町の意見のように発言することはいかがなものなのでしょうか。
三年半あまり,こういった方たちが,日本を動かしていたのだ!と思うとゾッとします。また改めて自民党政権になったことをホットする自分がいます。