妥当な判決
4月16日,福井県にある,関西電力大飯原子力発電所の運転差し止め仮処分訴訟に対する判決がありました。大阪地方裁判所は,現在,国内で唯一運転している,3・4号機について,「3・4号機は安全上の基準を満たしている」とし,申し立てを却下したとのことでした。
また,同じ日の新聞紙面に興味ある記事がありました。それは,九州電力の株価が右肩上がりに上昇しているという内容でした。この時期に何故なのかと思い記事を読んでいくと,「安倍政権の経済政策(アベノミクス)への期待に加え,川内原子力発電所(鹿児島県薩摩川内市)が早期再稼動の有力候補と報じられたことなどが影響したとみられる」とのことでした。
あれほど悪の枢軸のように扱われている原子力発電所。しかし,稼働することにより,電力会社の経営が安定し,株価上昇などの良い影響へとつながります。投資家や株主は喜び,日本経済の上昇要因となり得るのではないでしょうか。
これって何なのでしょうか。
福島の現状を踏まえて,軽々しく,景気回復,経済活性化とばかり言ってはいけないのかもしれませんが,現実問題,これをみると原子力発電所が再稼働することにより,日本経済が着実に上昇していくというシナリオがえがけるのではないでしょうか。
このことに関連して考えると,今回の大飯原子力発電所差し止め申し立て却下の判決は,今の日本にとって,重要な判決だったのでは,と私は思います。
原子力規制委員会によって策定された新規制基準が,今年の夏には施行される予定となっています。それらの内容をクリアした原子力発電所は速やかに再稼働をし,日本経済の活性化を図り,国民全体で震災復興の後押しができるよう,現政権には頑張っていただきたいです。