東日本大震災から三年
3.11東日本大震災の被災地では,福島第一原子力発電所の事故処理をはじめ,東北地方全体の復興がなかなか進まず、私自身,もどかしい思いです。被災された方々の心痛は想像を超えるものとお察しいたします。
福島第一原子力発電所の事故以降、上関原子力発電所の準備工事も一時中断されていますが、県下一の高齢化率・雇用や財政等々・・多くの問題を長年抱える私たち上関町民は、原子力発電所建設を契機とした「豊かで活気ある町づくり」をずっと目指しています。
もちろん、二度と福島第一原子力発電所の事故を繰り返してはなりません。その為にもこの事故から学んだ教訓をしっかり活かし、新しい安全基準に沿った安全・安心な発電所を建設していただきたいと思っています。
私は、それができると信じています。
国の新しいエネルギー政策案では、原子力を「重要なベースロード電源」と位置されていますが、具体的な事は決まっていません。もちろん、多くの国民の中には、福島第一原子力発電所の事故処理が終わらない今、原子力発電に対して大きな不安があるのも事実かと思います。
しかし、安定した電気は、私たちの生活に必要不可欠なものですし、いつまでも化石燃料に頼ることはできません。さらに、地球環境問題の面からも原子力発電は必要なものだと思います。国には、様々な課題を総合的に判断していただき、安全審査に通った既存発電所の再稼働だけでなく、それ以上に安全性を確保しやすい新規原子力発電所の必要性についても、近い将来、しっかり国民に示していただきたいと切に願っています。
最後になりましたが、私たち上関町民も被災された方々のことをいつも心にしています。東日本大震災からの一日も早い完全復興をお祈りしています。