ガイアのメッセージ
皆さんは「ガイアのメッセージ」というドキュメンタリー映画をご存じですか。
先日、私は広島でこの映画を観ました。
イギリスの科学者ジェームズ・ラブロック博士は、今から50年も前に、地球を一つの生命システムとしてとらえ、地球環境を総合的に考える「ガイア理論」を提唱しました。
この映画は端的に言うと、ガイアが人為的な原因による温暖化に蝕まれており、一方で「より良い生活」を追求していくには電気エネルギーが不可欠で「持続可能な地球社会の創造」にあたっては、安定供給力のある原子力を含めた現実的なエネルギーミックスに真剣に取り組まなければならないというものです。
この映画では、ラブロック博士への現地単独取材の他、リチャード・ムラー氏(カリフォルニア大学教授)、櫻井よしこ氏(ジャーナリスト)、川口マーン惠美氏(作家)、山崎直子氏(宇宙飛行士)、リチャード・レスター氏(MIT教授)、奈良林直氏(北海道大学教授)など、著名な人達が持論を述べています。
リチャード・ムラー教授は、二酸化炭素と温暖化の相互関係を指摘しています。現代社会において、豊かな生活を続けると同時に二酸化炭素を減らすには、原子力をある程度利用するしかありません。
上関原子力発電所の建設に反対している人達は、原子力は環境を壊し、生物を滅ぼすと言っています。果たして本当でしょうか。
原子力は、正しく管理されれば決して危険な物ではなく、むしろ、人類やあまたの生物を含め、これからの地球を救う役割を果たしてくれると思います。
また、映画の中で、リチャード・レスター教授が「原子力を利用することのリスクだけでなく、原子力を持たないリスクも考えるべき」と述べています。
日本においても、ほとんどの原子力発電所が止まっている現在、さまざまな弊害が起きています。安心安全が確認された原子力発電所の再稼働に加え、新増設についても積極的な議論が行われることを望みます。
まだまだ書きたいことは、いっぱいありますが、映画を観ていただくのが一番だと思います。