上関町 風力発電
上関町は、上盛山山頂付近に風力発電設備2基を、今年度末(2019年3月)に完成させ、来年度初め(2019年4月)に売電を開始する予定で工事を進めています。
2年前から登山道拡幅工事を進めてきた結果、道路と施設の整備が整い、この10月からいよいよ風車の搬入が始まりました。
プロペラや柱など、それぞれのパーツに分けられた風車は、早朝、専用の船で上関町長島の福浦港に運ばれ、上関小学校のふもとの広場に仮置きれます。
10月下旬には、巨大なトラックを使って、陸路で設置場所へと運ばれます。この作業が、何回かに分けて行われるそうです。
上関町が風力発電事業を行うのは、町の財政が厳しいためです。原子力発電所建設に向けた準備工事が一時中断している状況で、町財政は厳しさを増しており、少しでも町財政の足しになればとの考えから行われています。
ただし、風力発電では、売電による収入は入ってきますが、雇用の場は生みだせません。
上関町にとって大切なのは、町民が豊かで安心して暮らしていくための財源と雇用の場です。これら2つを満たすためには、安全・安心な上関原子力発電所の建設が必要です。
また、上関原子力発電所建設は、近隣の市町村にも、多大な経済効果と交付金をもたらします。
町の発展を願う上関町民として、一日も早い準備工事の再開を望みます。