朝鮮通信使ゆかりのまち全国交流会上関大会
11月18日(日)、上関町総合文化センター・道の駅「上関海峡」周辺にて、朝鮮通信使上関到来まつりが開催されました。
朝鮮通信使とは、「鎖国」の時代といわれた江戸時代に、過去12回にわたって朝鮮から日本を正式訪問した外交使節団です。
朝鮮の国王から徳川幕府へ国書を届け、返書を受け取るのが使命で、総勢500人が行列をなして江戸へ向かったといわれています。
朝鮮から江戸までの道中、多くの港に停泊し、色々なもてなしを受けたということです。
上関町は、朝鮮通信使が停泊した港の一つです。
当時の上関の様子を描いた「朝鮮通信使船上関来航図」は、昨年、ユネスコの世界記憶遺産にも登録されました。
この朝鮮通信使を記念して、朝鮮通信使にゆかりのある地で毎年祭りが開催されており、今年は、上関町で、朝鮮通信使到来まつりの全国交流大会が開催され、様々なイベントが行われました。
総合文化センター多目的ホールでは、山口県文書館副館長の金谷氏による「基調講演」、上関小学校の児童による「水軍太鼓」、韓国伝統舞踊や中学生による朝鮮通信使創作劇が行われ、沢山の観客から、大きな拍手が送られていました。
また、道の駅の駐車場では、色々なブースが設けられたほか、キムチ、コチュジャン等、韓国の特産品などが売られていました。
最後に、当時を再現した、朝鮮通信使再現行列が行われました。およそ100人による勇壮な行列の行進に、訪れた多くの人達が、「歓迎」の小旗を沿道から振って楽しんでいました。
移ろいやすい秋の一日、雨ももちこたえて、まつりは無事終了しました。
かつては海上交通の要所として栄えた上関町です。もう一度、昔のような賑わいを取り戻したいですね。
上関町民が一つになれば、出来ると信じています。