現実は..
昨晩、NHK中国地方ローカル番組で、今後のエネルギー政策に関する討論会が、中国地方に在住する住民の方々数十名と、原子力推進派、脱原発の専門家、各一名ずつ加えた形で放送されていました。番組内容は、今後の原子力政策の事、自然エネルギーの事、省エネの事など三部構成となっていました。参加者は各自色々な意見を発言し討議を行っていました。
私も皆さんの発言を聞きながら、その通り! とか、それは違うでしょう! など、その場に参加しているかのように、テレビと会話をしていました。人それぞれ色々な意見がある事について、私は否定するつもりはありません。ただ、やはりここでも理想主義的な発言をする方も残念ながらいらっしゃいました。
今本当に大切なことは、理想を追いかける事ではなく、目の前にある現実を見て、未来に向けてある程度のリスクも想定しながら考えていかなければならないと私は思います。この番組の中で私自身イチバン心に残った事は、最後の部分で10年先の日本のエネルギー割合を、推進派、脱原発の専門家の方それぞれがグラフにしてパネルに出されていた内容です。それぞれの割合の中で、どうしても気になったのが、原子力発電の割合です。その割合は、推進派の方が30%弱、脱原発専門家の方が10%となっていました。またその中には節電の割合もありました。節電費は、10%と20%となっていました。これこそ現実なのではないでしょうか!当面、全原発廃止などやはり理想にすぎないのです。日本経済の事など全てを踏まえて考えた中で、ここ数十年の間は現実的には原子力発電所はやはり必要なのです。これからは、メディアを含め私たちも、こういった質の高い討論、現実を見据えた討論をしていかなければ!と番組を見て感じました。