上関中学校
築43年の上関中学校では、8月から耐震化などに伴う建て替え工事が始まりました。
昭和45年の完成当初は、約450名の生徒が在籍していましたが、現在は53名です。
自分たちが通った懐かしい学び舎が、統合や建て替えでひとつずつなくなっていくことはとても寂しいのですが、これから通う子供たちの安全を第一に考えると、新たな知見を取り入れてきちんとした姿に変えていくことはやはり必要です。
これといった産業もない上関町、過疎化に伴う人口減少。。。でも、悪いことばかりではありません。
子供の数は減りましたが、教育の環境は整っています。少数精鋭、学力も県下でトップクラスを目指してがんばっています。
それに、中学生までは、医療費免除、給食費半額、高校生になれば通学定期の助成など、他では受けられない支援が受けられます。
財源の乏しい上関町ですが、子育て支援を充実させることで、子供たちを育成しやすい町として、少しでも若者が町に留まれるよう図っています。また、電源交付金の制約が緩和されて、こういったソフト面にも使えるようになったことも大きいと思います。
上関町だけが厳しいわけではありませんが、このままいけば、町財源はどの市町村よりも早くなくなっていく可能性が高いと思われます。
周辺の市町村の方々にも上関の実情を理解して頂きたいと思うのです。また、原子力発電所建設に伴う電源交付金は、周辺の市町村にも活性化をもたらすのではないでしょうか。