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本当の豊かさ

 本当の豊かさとは何なのでしょうか。一人ひとり人間の考え方があるように、豊かさの感じ方も十人十色なんだろうと思います。
私的な考えを言わしていただくと、自分が生まれた町で生活をし、生まれた町で人生を全うする。という事が人の豊かさなのかな、と思います。
 30数年前、上関町において、中国電力という企業を誘致して、豊かな上関町を築いていこうとその時代の先輩方が判断をされ、今現在に至っています。
 残念ながら3.11以降、先輩方が考えた豊かな上関町を築く道は止まったままです。
 一部過激な原子力反対派の方から言わせると、このまま中国電力が町から去っていくほうが良いのかもしれません。仮にそのような事になったとして、本当に豊かな上関町が築いていけるのでしょうか。
 私はそうは思いません。小さな子供からお年寄りまで、一人ひとりがその町で生活していける環境が整う事こそ、その町が豊かになる為の一歩だと思うからです。その為には、衣食住を考え、町内での働く場所や買い物ができる環境を作り、住宅環境の整備、また子供の教育環境やお年寄りに対する医療の充実などが必要となってきます。
 中国電力を誘致し、原子力発電所を建設したからといって、絶対に豊かな町になるのか ! といわれれば、福島第一のような事が万が一起こってしまえば、100%豊かになるとはいえないでしょう。
 しかし、それらのリスクを恐れる事で企業誘致を断念し、町民の力で何とかしようとしても、少子高齢化が怒涛の如く進んでいる上関町において豊かな町を作るといった事は、非常に難しいというのが現実ではないでしょうか。今の世論から言えば、原子力発電所建設に向けての道のりは、非常に厳しいものがあるのが現実です。
 しかし、その事以上に今の上関町を再生させる道のりは、企業誘致なくしては非常に厳しい状況である事は間違いありません。

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