上関町名人ファイル01 竹細工名人 柏木節幸さん
上関町福浦の竹細工名人・柏木節幸さんが、新作の帆船を製作しました。
柏木さんは町連協会報「花信」2号、10号でも紹介した竹細工の名人です。
中でも得意なものは帆船。手に持っておられるタイプの他に宝船もつくり、毎年小学校の卒業生全員にプレゼントしています。一つひとつとても丁寧に作り込まれた宝船は、子供たちにも大好評です。
柏木さんは、竹と和紙で立体凧もつくります。
中でも驚くのは竹で枠をつくり、和紙を貼った帆船型の立体凧です。これが空中に浮かんでいるのを見ると、不思議な感じがします。
「形は四角でも丸でもかまわない。風を含む形で、バランスをとれば上がる」そうです。
今回つくったのは得意の帆船です。
これまでも帆船は何種類かつくっていましたが、全体を大きくし、一段とスマートになりました。
船体はもちろん、柱も帆も全て竹でできています。つくりは非常に丁寧で、隅々まで美しく仕上げられています。釘は飾りで、接着の役目はほとんど果たしてないそうです。
デッキには救命ボートが置かれ、キャビンもつくられています。こうした細かい仕事も柏木さんならではです。
柏木さんは「根気はいるけど、作り方を覚えればできます。誰でも教えますよ」と言われています。作り方に興味がある人は訪ねてみてください。