事務局より

今年1年を振り返って

昨年12月、私たち上関町まちづくり連絡協議会は、ホームページ「上関みらい通信」を立ち上げました。
このホームページ内に開設しているブログには、上関町民の率直な思いが書き込まれており、多くの町民が原子力発電所建設を契機とした「豊かなまちづくり」を望んでいることがおわかりいただけると思います。
しかし、3月11日に起こった東日本大震災による福島第一原子力発電所の事故により、中国電力は上関原子力発電所の準備工事を一時中断しました。福島での事故は、上関町の未来に大きな影響を与えるとともに、原子力発電所で事故が起こった場合の影響、そして安全性についてあらためて考える契機となりました。
私たち上関町まちづくり連絡協議会も、今後どのように活動すべきか思案しました。まずは、上関町民に、確かな情報を伝えなくてはならないと思い、実際に福島第一原子力発電所で汚染検査や除染等を指導された広島大学の放射線専門医の細井教授にお話を聞き、放射線による人体への影響に関する基本的な知識とともに、福島の様子を会報誌でお知らせしました。上関未来通信 特集号
また、安全性に関しては、島根原子力発電所を取材し、徹底した安全対策が実施されていることを会報誌で報告しました。上関未来通信 No.6
安全性については、絶対という言葉はないのかもしれませんが、東日本大震災において、震源に一番近かった女川原子力発電所では、「止める・冷やす・閉じ込める」の機能を果たし、なおかつ、被災された人たちの避難場所にもなったという事実も冷静に受け止めるべきだと思います。
9月に行われた上関町長選挙においては、現職の柏原町長が7割近い得票率で再選されました。この選挙は新規立地点としては初の首長選で全国の注目を集めましたが、あらためて、多くの町民の意向は「豊かまちづくり」を望む結果となりました。
地域の発展、活性化には原子力発電所建設はとても大切なものです。そのためにも、安全性が確保された「より安全・安心な原子力発電所」でなくてはなりません。
今年1年、ホームページにて上関町民の思いをつづらせていただきました。ご覧になられた方々には、それぞれの思いがあることと思われますが、多くの上関町民は、「原電と共に豊かな町づくり」を願っています。これからも、その思いをお伝えしていきたいと思います。
最後になりましたが、被災された方々におかれましては、今、なお辛い避難生活を送られており、一日も早い完全復興を願っております。私たちとしても出来る限りの支援を引き続き行っていきたいと思います。お体を十分ご自愛のうえ、よい年をお迎えいただくよう祈念しております。

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